この度、赤門技術士会の第2代会長に就任いたしました。光石初代会長の後を引き継ぎ、赤門技術士会の発展に尽力したいと考えております。赤門技術士会は、2018年12月1日に設立され、2年強が経過いたしました。本会は、東京大学の卒業生・在校生・教職員である技術士・技術士補・修習技術者などを中心とする会員相互の活発な交流と親睦を図ると共に、異なる技術分野の交流の促進、東京大学との連携、技術士制度の普及促進などを進めていくこととしています。赤門技術士会を、技術士同士の研鑽や交流の場として、有効にご利用いただくことを切望しております。
社会における技術課題は極めて多岐にわたります。現在、未曽有のコロナ禍のもと、様々な活動が抑制され、それが産業活動に大きな影響を与えています。ただ、このような状況であっても、様々な技術により、社会活動が維持・進展しており、過去の大きなパンデミックとは異なる様相を示しています。今回を経験は、社会を大きく変えるきっかけになるのではないかと考えられております。日常業務においても、その場にいかなくても処理できるよう、様々な業務改革、働き方改革が加速してきております。これにより、リモートを前提とした社会システムの再構築が進むでしょう。このような大きな社会の変革期こそ、様々な分野で活躍される技術者の役割は、より大きなものと確信しております。
私自身は、東京大学大学院工学系研究科の教授として、工学を礎にしながら、都市問題から研究課題を発掘・実施し、その解決に向けて貢献をしようとしております。また、副学長として、大学におけるデジタル化推進を進める立場でもあります。DXは包摂性、つながりを強化することと親和性が高く、東京大学との連携をより一層深めることができればと考えております。
今後の活動に皆様のご協力とご支援を賜りますようお願いを申し上げます。
2021年6月
赤門技術士会会長 浅見 泰司
【略歴】
浅見 泰司(あさみ やすし)
東京大学 副学長
大学院工学系研究科 教授
2017年4月~2020年3月: 東京大学 大学院工学系研究科 副研究科長
2020年4月~ : 東京大学 副学長
2021年4月~ : 東京大学 大学総合教育研究センター長
研究分野: 都市計画、空間情報科学、不動産分析
赤門技術士会は、東京大学を卒業した技術士を主要メンバーとする、事務所を持たない交流・親睦団体です。